シャーマンキング無印感想、第5巻です!
シャーマンファイト予選第一回戦。VSホロホロの決着。
そして予選二回戦。VSファウストの開始が主なストーリーとなります。
初稿の執筆がちょうど2021年令和版のアニメが放映されている最中でした。
改めて感想を書くので、「ここはセリフをカットして映像だけで伝えそうだな」とか「ここはどういう風に映像で表現するんだろう」とか、そんなわくわく予想も含めながら読むことができています。
とはいえ私の頭が非常に弱いので都合よく木曜日には記憶が消えていると思います。
初回
前回
今回の画像はシャーマンキング展、シャーマンキング複製原画展の撮影許可エリアで撮影したものを使用しております。
私は紙版はAmazonか楽天で予約し、電子書籍版はブックライブで購入しています。
第36廻「強い刀 強い霊」葉と阿弥陀丸の絆。
ホロホロの得意技「カウカウプリウェンペ(荒くれ者の雹)」「モソソクルッペ(眠っている者を目覚めさせる霜)」が繰り出される中、葉くんはそれを交わしていく廻。
一話ごとに感想記事を作っていると「ここで終わるの?」「続きは?」という見事なページ構成に感動するばかりです。週刊連載で追っているみたい!
でもこの廻のサブタイトルにもあるように、メインは葉くんと阿弥陀丸の絆です。
葉くんと「人間霊」阿弥陀丸のオーバーソウルが、ホロホロと「精霊」コロロに互角に渡り合えているのは何故?という。
葉くんの持霊自慢が聞ける清々しい廻でもあり、初年マンガらしくさわやかに読めます。
ここで私の個人的な妄想話をするんですけど
感想記事なので個人意見をふんだんに取り入れます。
私はなぜか20年前からつい最近まで「精霊は人間と憑依合体しない」って思いこんでたんです。
平成版アニメ38話でリゼルグが登場した廻でホロホロがスノーボードを壊された際にコロロと憑依合体してたりするのに……
でもなんとなくその原因がわかったかもしれません。
この廻で葉くんが「なんたって自分の身体に憑依させてたんだからな」って言った時のホロホロの驚く顔!
そして人間霊は精霊には劣るというホロホロの態度。
もしかしてホロホロは今の今まで憑依合体を経験したことがないのかな……と思ってしまいます。
幼い頃の私はこのシーンを無意識に印象付けていたのかもしれません。
(まああの、後の展開考えるとホロホロがコロロを憑依合体させてたらこれはこれで……ホロホロとダム……ごにょごにょ)
ホロホロの脳筋っぷりもたまりませんね。おかげて爽やかな試合をしています。
第37廻「決着」爽快な試合シーンに注目!
葉くんとホロホロの試合に決着がつきます。
魅せ方が上手ぇええ!!!!
セリフの畳みかけがかっこいいんだなあ!
私は武井先生の「よりリアルに近いフィクション」が大好きなんですけど、今回巫力のぶつかり合いで警察が爆発音に気付くじゃないですか……
それをカリムが見張りとして止める……。この流れが好きです。
シャーマンファイトは一般人に知られてはいけない。これがのちの付箋になるなんて思わないでしょ……
ゴルドバ様の、シャーマンキングはなんたるかをさりげなく説明してるのも良いですね
シャーマンキングの「持霊はグレートスピリッツ」「媒介は人間」そうコレね。
意外と見落としがちというか、私も今の今まで忘れてた。
というかリップとラップのゴルドバ様に対する「じじ!」発言に驚いてます。
そうか……じじ……ということは男性だったのか……
一番の驚きはここですね(試合の結果はもうずっと昔に知ってるので……)
もうマンキンキャラの一人ひとりの設定めっちゃ忘れてるのでノートかなんかに書き留めておきたいわ……
リップとラップは2024年10月現在続編未登場ですが活躍が気になるところです。
第38廻「風呂と星空」葉とホロホロの友情。ピリカ初登場。
あのねえ 濃い。
ここがシャーマンキングの本質なんじゃないかという話です。
試合が終わったあとの「静」の部分で決して盛り上がる話ではないんですけど、私はとっても好きです。
ピリカちゃんの「許さない!」発言にきちんとショックを受ける葉くん……
だいたい少年漫画のキャラって嫌われてもそれが普通だったり、人に対して「俺はお前が嫌いだ!」ってはっきり言って喧嘩になったり。
日常で「俺はお前が嫌いだ!」なんて目の前で言われたら普通にショックを受ける、葉くんもそれは例外じゃないんですよね。
「負けた夢はどうなるのか」それに対するまん太の意見も好きだし(好きとしか言えない自分がもどかしい)
シャーマンキングになったら恐竜の謎を解くとか、ビッグバンとか、ムー大陸とか。
夢を語り合う竜ファミリーのちょっと頭の良い会話も好き。
ムー大陸とか。
あとシルバとカリムのやりとりの背景にある店の名前とかポスターとか遊びが細かい。
短英社(∀)とかね。記号……
あとまん太の服の後ろが見られて嬉しい。
葉くんの初めてのシャーマン友達ってホロホロだったんだな。
よく葉くんの親友としてピックアップされるのは蓮だったりするのでこれは気付きにくい。
第39廻「骨のある奴」ファウスト8世、初登場。
春だそうです。
時系列的には1999年3~4月っていう所でしょうか。
確かに前回のホロホロ戦も冬であること。彼にとっての最善の状態だったのでしょうね。
まずは本編とは関係ありませんが、シルバの露天商登場シーンの右上のアクセサリー見て欲しいんですけど!
だんご三兄弟……コレでは?
このCDの発売日……1999年3月3日だそうで、連載時期も丁度そのあたりですね……めっちゃ流行ったもんな……
当時この時は私もまだマンキンに出会っていないので(平成版アニメから入ったので)、ジャンプすら読んだことなかった私もだんご三兄弟にはハマっていましたね……
このCDとポケモンのちっちゃいCD……実家にあるもんな……
アンナさんがおかみ入門読みながら葉くんの隣にいるかと思ったら4ページ後にトイレから出てくるの面白いんですけど、背景で場面転換してたのか……
ネズミ―ランドもこの作品でよく出てくるんですけど新アニメではここ使われるのかな……(使われない)
シルバ!!まだ若いんだからおじさんとか言わない!!
カリムに対しても葉くんに対しても気さくなシルバ。あんまり私はシルバの性格ちゃんと理解してないんですけどもっとカタブツなイメージあったな……後半まで改めてちゃんと読んでいくことにします。
ギャグのバランスが良くて今回の話も好きだなあ
ファウストは第一試合で対戦相手(テオ)をアレしてしまったのもネクロマンサーというのもここでちゃんと説明されてる。
マンキン読んでるとちゃんと神話とか名作とか歴史とか勉強したくなる。
次回からのファウスト戦の後はファウスト外伝小説を読むのをオススメします。
小説のラストに注目。良い締め方をしています。
コミカライズ版もあります!全三巻。
ところでファウスト8世の正式表記って「ファウストⅧ世」?
環境依存文字なので当ブログではあえて8と表記しますが……
第40廻「腹を割って話そう」衝撃のトラウマ回。
マンキン界最恐のトラウマ廻です。
この廻を初めて読んだ時、私は小学生だったんですけど、まあ……衝撃を受けまして。
シャーマンキングに出会うより先にコミックボンボンにハマっていて、真・女神転生デビルチルドレンという漫画をよく読んでいたのですが、
(えっ、この漫画新装版出てるの……?今リンク検索して知った……やば……欲しい買う……)
デビチルコミカライズ版は欠損表現が普通にあったのでグロ耐性は一応あったんですけど……
まあ……今回のマンキンはそれ以上に腹割ってますからね……
このラストに全てを持っていかれて他のセリフが吹っ飛びそうになる、というか実際に吹っ飛んでいたのですが、改めて読み返すとファウスト家の設定がかなり緻密に組まれています。
ファウスト8世はファウストの子孫の8代目(見たまんまで当たり前体操ですが……)
初代ファウストはシャーマンファイトに参加していた。
セリフの情報量が多いのです。
ファウストの元ネタは一切わからないんですけど、彼は錬金術師であって医者ではない……?
マンキンを理解する為にマンキン以外の知識を吸収しないとならんですね。
あとファウスト先生の一人称「ぼく」だった。知らなかった。
いかに今まで20年推しの事しか見てなかったなっていうのが浮き彫りになりますね。
平成版アニメは開きはしなかったけどアレはアレで怖かったので……子安さんだし……怖すぎて次の週のアニメの視聴率下がったっていうし……
水島精二監督のXポスト引用しますね。
@arinacchi むかしシャーマンキングでファウストを演じて頂いて、その狂った(と感じる)演技に本気で恐怖した子供が多数出て翌週の視聴率が落ちたという伝説があります\(^o^)/ほんと、凄かったです。 — 水島 精二 (@oichanmusi) February 20, 2012
令和版アニメは無事に(!?)開腹!
角度が良かったですね。子安さんの演技もパワーアップしてて普通に怖かった。驚いた。
ちなみに続編THE SUPER STARはこれを上回るトラウマ廻がありますよね。毎度しんどい。
第41廻「NATURAL BONE KILLRS」我を忘れる麻倉葉の貴重な姿。
動きのある話なので一瞬で読めた。
「いつもの葉くんじゃないみたいだ」って喋るまん太と、こんな状況でもツッコミに命をかけるまん太、どこまでもコミカル。
そりゃ友達が自分の試験のせいでとんでもない目にあったら我を忘れますわ。
阿弥陀丸がここで冷静でいられて葉くんに助言できるの本当に頼りになる。
葉くんがオーバーソウルなしでファウスト殴っちゃうんですよね。
5ページ目の最後のコマでそれが痛いほど伝わる。
阿弥陀丸の大事な刀だから普段は絶対にそんな事しないのに。
ファウスト8世の技を記録しておきます。
「BONE DEAD RE-BORN」
「シュッツ・デス・クノッヘン」(1273㎏のカベ)
(↑忘れてた)
簡単にググったけど
クノッヘンはドイツ語で「骨」
シュッツもドイツ語で「親衛隊」かな……間違ってたらごめんなさい。
第42廻「挑発医師」ファウスト8世の技はドイツ語。
TAKEYAMAさんは1975年生まれなんです……?
あとやっぱりこの話、「なんとかの図」好きすぎますね……
シルバはカリムに皿洗いさせる茶目っ気がある……
この頭おかしい戦いで主人公が絶対ピンチの中、こういう休めるポイントを挟む手法は少年少女に優しい。
ファウスト先生の口調がかなり今後変わってくるからこの時のが新鮮に思えてきますね。
しかし、こちらもなかなかのトラウマ廻。
全身モルヒネ施して意識って保てるものなんでしょうかね?
この地点で既にファウストには治癒能力に特化したシャーマンだというのが判明しておりまして、
自分の巫力で2~3週間かかる治療が3分で終わるんですよ。
知識とイメージということなのでしょうか。
ファウスト8世の防御技 「ゲドレンゲ・デス・シェーデル」
確かにファウストの戦い方、この時は防御一択なんですよね。
「ゲドレンゲ・デス・シェーデル」
Gedränge
ゲドレンゲはドイツ語で「群衆」「押し合いへし合い」「スクラム」みたいな意になるそうです。
Schädel
シェーデルはドイツ語で「頭蓋骨」
全部Google調べです。ありがとう見知らぬ人々よ……
ちなみに「ゲドレンデ」でググるとマンキンのこの技しか検索引っかからないのでファウスト先生全世界で唯一の技では??
なので私は「ゲドレンデ ドイツ語」でググりました。
第43廻「「葉について」」葉の過去が少し見えてくる考えさせられる廻。
ファウスト先生1966年生まれか!!!!
「子供は異質なものを異常なまでに仲間外れにする」
もうこのアンナさんの言葉が痛くて痛くてたまらなくて、でもそれがこの漫画が掲載された約20年後の今でも変わらない現状で……
もう全人類シャーマンキング読んでくれよ……
(脳科学的に異質なものを避けるのは人間の生存本能らしいのでこれが生物学上普通の事らしいってなんかどっかの本で読んだけどいじめは肯定したくないな……)
この漫画、霊をモチーフにしたスピリチュアルでファンタジーでフィクションなんですけど、でもどこかリアルにギリギリ近い部分を拾い上げるので、私はそういうところが好き。
葉くんはそんな寂しい世界を変える為にシャーマンキングになるのかというまん太の疑問も「そこまでは知らない」でアンナさんが片付けてしまうのも好き。
だってこれはもう「リアルでは解決できない問題だから」
現に20年経ったっていじめはなくならないし、そんなのもっともっともっと昔からあった事だろうし。
でもこうして人の心にぶっ刺さる言葉が作中にあるだけで考える事はできますよね。
葉くんはずっとひとりぼっちだった。
葉くんの初めての人間の友達がまん太。
これを初めて知った頃の、当時小学生だった自分の感想が思い出せなくて悔しい。
「うわーまん太開かれてる怖いよ~」「葉くん勝って欲しいな」しか思わなかったかもしれないわかんない……
平成アニメから入ってるからなあ……また漫画とは違うし……
巫力がなくなると意識が遠のくくらいしんどいらしいですよ。
しかしまん太のツッコミ力はどこまでもフィクションでそのバランスが好き。
カッパ買いに行って着てるアンナさん、可愛いね!
第44廻「白い恋人」ファウストとエリザ。
美味しいよね。
楽天で検索したらふるさと納税の返礼品にもなっているそうです。知らなかった~!リアルに検討します。
扉絵の骨がエリザさんだったらなんというせくし~って思います。この絵好きです。
ファウスト先生の口調が敬語になったりそうでなかったり、じっと読んでましたがなかなか面白いです。
エリザさんの姿がここで初めてお披露目されました。無表情な分たしかにお人形さんみたいに美しい。
ここで巫力の使い方の話が出てくる。
「オーバーソウルはオーバーソウルでしか破れない」基本の話を定期的に盛り込んで頂けると意外と忘れがちなので読者的にはありがたいです。
知恵、ひらめきを生める人間こそシャーマンキングに相応しいんですけどそうなのかあ……って最終回を見る度に思ったりします。
刃を受け止めたのに霊力が具現化してるが故の葉くんの大怪我……
ここでも諦めない葉くん。最後少し冷静さを取り戻した感じありますね。
5巻も最後の話です。一話ごとの幕引きが上手い。
次週どうなるんだろ、って読者にわくわくさせるのは週刊連載の大事な所ですよね。
ふんばりの詩
単行本5巻からはおまけページがあるので感想はここで一緒にまとめていきたいと思います。
初出は赤丸ジャンプ1999年9月24日増刊号。
葉くんがアンナさんに命令されておつかいにいく話。
青木レコード、BOB(ソウルボブも楽曲化してほしい)あわやりんごの「りんごウラミウタ」がここで初登場!
りんごウラミウタは楽曲化してるのでおなじみですね!
もうね、良い話なのにオチが切ないんだけどなんかリアルで、好き。
葉くんがおつかいに行くコマの看板やポスターの芸の細かさ、好き。
REMIX TRACK:1 ソーシャル・パッチワーク
初出はリミックス(コンビニ版、廉価版とも言う)2版、1巻。
パチるのはいいかげんにした方がいいかも知れないbyまん太
はーい、いきなり2007年に時空が飛んでるのでこれ初見さんにとってガチめにネタバレして……ないように見えて若干してますね……?
なんてギリギリな……十祭司……めっちゃ出てる……
あいぱっち・・・ ・・・ ・・・
愉快なシルバさんが見られるのでもうシルバさんの私生活覗いてみたいですわ
かっこいいし声はいいし優しいし茶目っ気あるし、さては、モテるな???
まん太の髪型変わってるんですよね!
どこぞかの掲示板ね~懐かしいよね(私は多分参加してないけどね)(記憶がない…)
REMIX TRACK:2 THIS IS 夫
初出はリミックス2版、2巻。
パチるのはいいかげんにし(略)
時系列で言えばこの頃のおはなしですね。
もうね~衝撃なんですよこの話は。
- ヒロインがうん●言う(アンナさんは最初からそういうの躊躇ない子なので)
- 下ネタのオンパレード
- 主人公の女装
- 1080枚の夫の写真を所持してるヒロイン
麻倉葉も読むんだよ、アレを!(規約的に直接的な表現を避けていますので気になる方は漫画読めば良いと思います)
なんかさ~マンキンってそういうネタを隠すというか、遠回しにするというか、そういうイメージあったのでね……もう個人的には「いいぞもっとやれ」「ありがとう!!」なんですよ
いい話でした……ありがとうございました……
平成版アニメ感想
令和版アニメ感想
次回