シャーマンキングオタク目線で読むハイパーダッシュ!四駆郎感想、三巻です。
ここから一気に新展開!
シャーマンキング続編シリーズを踏まえると少し理解が深まると思いますので、徳田先生のダッシュ!四駆郎は知っていてもシャーマンキング知らないよ、という方や、その逆の方でもストーリー解読へのお手伝いが少しでもできたら嬉しいです。
ミニ四駆マシンそのものには明るくないので、間違っている点があったらそっとご指摘ください。
初回

前回


今回は第三巻!ポイントは
コム・クロウとMr.Gの出会い
進駆郎VSコム・クロウ
ダッシュ!四駆郎シリーズ最終回からの新展開
です。
PHASE7:被験番号107
あっ、主役組の出番これだけ……だけど構図によってしっかり見せ場はキープ!
絵面が良い……
さて今回。Mr.Gとコム・クロウの出会いの話。
ダッシュ!シリーズでも源さんの過去話は「番外編」として少し大人向けの話になりますよね。
それはハイパー!シリーズでも同じなのだと思います。
ミリタリー関連にも少し踏み込んだ作風はどちらのシリーズも変わらず。
ただコロコロアニキという連載媒体だからか、フィクションとしては終わらせられないかなりヘビーでリアル寄りな話になっており、そこの空気感はシャーマンキング続編にも似る所があります。
週刊少年ジャンプ&アニメでしかシャーマンキングを読んだことない方はぜひ続編シリーズも読んでみて下さいね。
作風があの頃の少年漫画とはガラッと変わります。
四駆郎の、特に源さんの過去話が好きな方はきっとハマるはず。

(ごめんなさいブログ運営規約の関係で露骨な表現は避けたいので言葉を変えて文字を打っております。お察し下さい)
コム・クロウを家族に迎えるMr.G
Mr.Gの正体は隠す気もない。四駆郎の父、源駆郎ですよね。
彼はミニ四駆を使用し、身寄りのない子供たちを家族に迎え入れます。
前話にて「武器を捨てよ」とは言ったものの、それは少年達にとっては非現実的な現実。
きっとそんな世界を変えたいとMr.Gは思うのでしょう。
武器を一切使用せず、ただ相手をかく乱する為に利用したそのミニ四駆はコムの心を大きく動かします。
コムは自分にも解読できないそのマシンを見て「生きたい」と初めて思ったのです。
人の知識欲、興味、関心、感動。
ミニ四駆は本当の意味で彼を救いました。
ところでコムくんのそういう計算頭脳。発達特性のひとつですが個性、特技のひとつであって、なんら変わらない人間です。
実際にもそういう子はたくさんいますよね。
代わりに苦手な部分もあると思いますが、そういう人もたくさん活躍できる社会であってほしいです。
人が利用して良い存在では決してありません。
……さて、そんなコムくんとぶつかるのは……
PHASE8:プラウド!羽ばたく流星
第三ステージ「クロックタワー」
進駆郎VSコムです。
いちいち決めセリフがカッコイイのはずるい。
絶対のゲシュタルト崩壊。笑
進駆郎のシューティングスターは幼いころの武井先生がデザインコンテストに当選し、実際に作中で徳田先生の作画により活躍したマシン。
そのマシンを改造し、勝利へと導く姿はまさに次のステージへと進む翼となったわけですね。
自分のデザインが実際に作中で活躍しているのだから、武井先生は進駆郎くんが推しなのかなあ……と勝手に想像しつつ(わかりませんが)
彼の額が光る演出も当時のままで嬉しいですし(初見時はダッシュ!シリーズ未読だったので意味が分からなかった)
セコさと少し小心者、でもどこか頭の固い彼が、仲間からヒントを得て勝利へと進む姿はまさに友情、努力、勝利です。
なんせ「ぼくの家」だしね。
パンクローくんのキャノンボールが大破してしまったのですが、そのやりとりも進駆郎とパンクローが幼馴染だからこその演出だと勝手に思っていまして……ここも前作をちゃんと読んでいない初見の私にはわかりませんでしたね。
やっぱりダッシュ!版読んでて良かった。
文字で語るよりもほんっと絵を見て漫画を読んで感性で受け止めて欲しい回でした。
それを人は「語彙消失」というのだ……
コムくんも学ぶ所があったみたいで(納得してないが…)そこは温かなMr.Gの教え。
私はコムくんも好きですね。
前回のボムくんがタンクローによって救われたのも、きっとMr.Gの「命を大切にしろ」という教えだったのかもしれませんね。
PHASE9:真実の門
頭が良いからこそ、計算に絶対の正確さがあるからこそ、この『ハイパーダッシュ軍団』に違和感を持つコム。
そしてパンクローが持つ違和感から思い出される『過去』と『現在』への矛盾。
元祖ダッシュ!シリーズの最終戦に登場した縄文時代からの秘宝、巨大土偶から登場する少女が放つ『五次元』とは___
なにがなんだかさっぱりわからぬ展開ですが、シャーマンキング読んでるのでなんとなくわかる!(いやわからん!)
ここからのハイパーダッシュ!四駆郎の武井節的展開を『徳田先生のダッシュ!四駆郎』と『武井先生のシャーマンキングスーパースター』の両方を一通り読んだ私なりに読み解いていきたいと思います。
個人感想ですので全部正解!ではないと思いますし、むしろ絶対正解ではないので読者の他の方の感想も読んでみたい所です。
特にミニ四駆に詳しい+マンキンシリーズ読んでる方の感想……
これは本当に現実なのか
ややこしくなるので冒頭から順番に書いていきます。
パンクローが抱く「みんな暗い」「現実味がない」
もちろん数ページ後の展開に繋がる彼らの年齢操作による違和感かもしれません。
パンクロー達の実際の精神年齢はもうダッシュ!シリーズの時のものではなく、最終回後のものによるでしょうし。
しかし、明らかに「変」なのはそれだけではないんですよね。
昭和と令和のリアル空気感の違いによる違和感。
武井先生の作風が徳田先生と全然違うものによる違和感。(続編シャーマンキングの展開もわりと全体的に暗いです)
確かに漫画背景も高層ビルが描かれていたりと近代的で、四駆郎達が小学生→中学生に進級している数年そこらでここまで時代背景が急激に進むのもおかしいですよね。
つまりやっぱり四駆郎達がいる「今」は「昭和時代」ではない。
「この漫画連載時と同じ令和の時代背景」で、「精神年齢中学生のはずの四駆郎達」が、「小学生の姿になって活躍している」違和感です。
「それくらい自分で考えろ!!」と檄を飛ばす皇さん(本人もわかってない)ですが、武井先生が憑依して読者にもそう投げかけているような気がします。
武井先生は答えを提示しないスタイルの漫画家さんですので……
シャーマンキングシリーズの感想記事もめちゃくちゃなりに私の自論展開していきましたが、今回も同じスタイルで考えながら書いていきますね。
皇さんも違和感に気付きつつもよくわかってないのは当然。
なぜなら普通の人間には『五次元界』どころか四次元にすら到達できないからです。
出たよ武井的五次元展開
今この記事を執筆しているのは2025年5月。
ハイパーダッシュ!四駆郎3巻の初版が2020年8月
シャーマンキング現段階での最新シリーズ、スーパースターで五次元が登場したのが2024年10月です。
つまァり、ハイパーダッシュ!四駆郎9話初見地点ではなんのことやら私にもわからなかったと思います。
2025年になった今だからこそちょっと考えられる、ような……
武井的五次元に関しては下記の記事で考察しているのでここでは割愛します。

逆に言うと、このハイパーダッシュ!四駆郎9話が武井先生ワールドの「五次元」の初登場となるかもしれないので、マンキンじゃなくてこっちが先なんだよな!!!
……いや、待って……概念的にはもしかしてウルティモが先かもしれない……それは別の機会に……
四駆郎の五次元とシャーマンキング最新の五次元の定義は同様と仮定していきますが、つまりざっくり簡単に説明すると五次元は「パラレルワールド含む全ての平行世界が見られる次元」の事を指すので、
四駆郎達は「真ダッシュ四駆郎」シリーズのマシンをも認識することができる、という事ですね。
調べたら「真ダッシュ四駆郎の時系列は謎」と言われているようでしたので、ある意味パラレルワールド、五次元内の登場は適切な気もします。
ということでアラハちゃん登場を持ってこの続きは次話へ持ち越し。
……でもすごいよね……人って四次元すら認識できないんだけどさ……
輪子ちゃんが自分達の年齢違う!と確信したのびっくりだよね……子供の方が柔軟といえばそうだけどさ
PHASE10:五次元スパーク!アラハちゃん
未来の世界の~神型ロボット~♪
どんなもんだい私、アラハちゃん~~~♪
……小学館!
人の形は成していませんが、神型ロボットはシャーマンキング続編(2012年頃の作品)にも登場します。
無印からの続きであるフラワーズはアニメになっているので見やすくてオススメです。

神型ロボットが初めて人間と接触した話はシャーマンキングゼロにて。

アラハちゃんにヒトメボレしてしまったパンクローくんですが、それは一旦おいといて。
今いる世界線の地球は滅亡するぞ!30年前の前作最終回の時お前の父ちゃんに一度話したけどなんかちょっと無理ゲな暴走してるぞ!(カッコイイけどさ)なんとかしてくれ四駆郎!という要約。
Mr.G……いや源さんの目的はわかったとして。そして源さんも力ではなくミニ四駆という希望で食い止めようとしてるようにも見えますがあまりにも途方もない事のように感じるのも事実。
30年前の昭和のキラキラ夢いっぱいな少年時代のダッシュ軍団を引き寄せたアラハちゃんは、彼らに希望を託していくんですね。
式典を持って彼らは戦士となっていく。
ミニ四駆によってアラハちゃんは目覚め、ミニ四駆によってコムくんが生きる希望を持ったのは事実としてあり、ミニ四駆ならなんとかしてくれるのではないか!という期待たっぷりな展開。
やっぱりユーモア、エンタメ、愛、夢、希望はこの世を生きる糧になりますよねえ!
私も武井先生のシャーマンキングに何度も人生の分岐点を助けられてきましたし。
そして五次元なら夢の「俺のマシンに乗る!!」も実現できちゃうわけで!!
そして五次元なら30年後の大人な彼らも存在するわけで!!(大人パンクローのキャラデザ良すぎてたまらん)
ハイパーダッシュ!四駆郎3巻、巻末おまけ感想!
全体的に武井先生が楽しそうなのが伝わってて良い。
デュエルマスターズは昔私も遊んでたなあ~とこのカード欲しいな……と眺めつつ(カラーページで見たい)
ポケモン!武井先生のネクロズマは熱い。

なんかいいな~小学館!コロコロアニキ!自由でいいなあ~読んでてたのしいなあ~!
次回
ちょっと待ってね
