時代は2022年1月~2月。コロナ禍。
身長145cm30代前半妊婦による、
分娩時間46時間35分、無痛分娩+ソフロロジー式分娩法+吸引分娩
ここまでご覧頂きありがとうございました。今回で出産します!
身長145cmのシャーマンキングオタクがコロナ禍に第一子を出産する日記、第八話。
いよいよ分娩開始!
前回のあらすじ:妊娠後期に突入し後期つわりが地味しんどい。ソフロロジーに勤しむ。
初回

前回

今回のポイント
- 臨月になる
- 健診に行く
- 運動する
- 入院する
- 出産する
難産レポート、とくとご覧あれ~!!
このブログは個人の主観と体験談のみで構成された日記です。
医学的根拠は一切ありませんので責任は一切負いません。
鵜呑みにせずに気になることがあればご自身の主治医さんに確認をお願いします。
2022年1月某日。37週:正期産に突入。むくみ、運動、NST!
正期産に突入です。もういつ生まれてもおかしくない状態。
この週の健診は2646g、だいぶ狭そうにぎゅうぎゅうになってました。
普段の健診では寝てしまっていてあまり動いてはくれなかったのですがこの日は動いてくれました。口がもごもごしていました。
NST検査もこの週から。スマホいじりながらぼんやり検査できてまったりモードです。
37週になると膀胱がツーンとなる感覚があります(言葉では説明できないけどツーンってなります!)(俗にいう股ツン)毎日ではなかったけど頻繁にあります。
それと同時に恥骨をゴリッゴリ押される感覚もあります。
そのせいで睡眠の質も悪くなります。二時間おきに起きたりします。
ツーンのせいで歩きづらいですよね。でも歩けって言われる理不尽……
引きこもりオタク、妊娠前より運動してません?
そして水分が常に足りてない感じ。この時期のむくみは逆に水分補給した方が良いみたいです。
便秘防止に食物繊維も補給しても良いのでこの時期コンビニのさつまいもが美味しくて頻繁に食べていた記憶があります。
2022年1月某日。38週:ひたすら運動、そして激痛内診グリグリ(卵膜剥離)
体調の変化でいうとどんどんむくんでいきます。足の甲まで見た事ないレベルのむくみ。
運動を積極的にしよう!とこの時期はよく言われますが私も例外なく。
まずはYouTubeをひたすら検索して
- 子宮体操
- 安産ストレッチ
を片っ端から実践。表示されたものを端から順番にやってひたすら動きます。
そして産院で購入したソフロロジーDVDのエクササイズも毎日実践
ソフロロジーとは言いますが基本は猫のポーズとか骨盤底筋のストレッチとか一般のものと大きくは変わらないです。
呼吸法とかイメージトレーニングの練習がそこにプラスされる感じ。
そして妊娠前から日課だったラジオ体操もできる部分のみ挑戦し、
天気の良い日は近所の散歩に出かけます。だいたい平均一時間程度行きます。
だいたい一時間で5400歩程度歩けるかなといった感じ。
しかしここまで色々頑張ってみましたが……
38週の妊婦健診について
臨月ともなると毎週妊婦健診がありますのでその時の様子も書き留めておきます。
まずはNST。数値135~160くらい。正常値です。腹の子は毎度寝ていましたが起こしてもらってました。
体重も産前+10㎏です。
そして初めての卵膜剥離。俗にいう内診グリグリです。
さかむら母超!痛え!!!!
ソフロロジーの呼吸(息を長く吐き続けるやつ)を意識してーー!!と医師に言われますが、意味なし!!
え!?もしや修行が足りなかった!?ってくらい意味なし!!!
指一本分くらいしか入りませんね~言われ



今までの運動の成果は!?
意味なし!!!!
更に身長145cm故の弊害「骨盤と頭の大きさが合っていないかも」発言
ビンビンに立ち上がる帝王切開フラグ!!
とはいえ無痛分娩希望だったので、最終出産日を40w4dとして計画入院しましょうかね、という予定での話が出てきます
(既にこの地点で予定日超過である)(内診の様子で全く生まれる気配がないという決断なんでしょうね…)
とにかく体を動かす事を求められます。腹が重いのにもうこれ以上どうしろと………
そしてそんな健診結果をよそに、世間の情勢はどんどん悪化していきます。
そう、コロナ禍あるある「緊急事態宣言」の予感です。
2022年2月某日。39週:緊急事態宣言発令、立会い出産の中止
恨むぞゴルァ
39週です。生まれる気配なし。
そして見出しの通りの緊急事態宣言発令です。
緊急事態宣言が発令されたらどうなる?
わからんのか?
夫の立会い出産が中止となるのだ。
この出産直前に
孤独出産が確定したのである。
あと1.5週間宣言が遅ければ、ってかコロナさえなければ立会い出産が可能だったのである。
この鬱憤を発散させるために私は動いた。
動いて動いて動きまくった。
38週の活動に加えて雑巾がけもした。階段昇降も追加した。
体調は良くはない。朝起きたら気持ち悪いし、指は曲がらないし、腹は重いし、股ツンするし、メンタルも落ちるし。
でも健診は行くし。
39週の妊婦健診について
立会い出産中止の張り紙を見てとても落ち込む中の健診。
体重+10㎏キープ。腹の子の体重3203g。誤差はあれどこの地点でまさかの3200gオーバーである。
何度も言う。私の身長は145cmである。赤子がデカすぎる。
そして二度目の内診グリグリ。相変わらず痛い。
まだやるの!?と思いつつ子宮口まだ1cm。
まっっったく生まれる気配がない。そりゃ内診グリグリも何度もやりますわ……



運動の意味ある?????
ちなみに内診グリグリ、卵膜剥離をやると多少の出血がありますが問題ないそうで、健診の次の日には止まりました。
やけくそで陣クスに挑戦する。
やけくそというか食べたいだけですね。39週4日。焼肉ランチです。


くいどんの肉に間違いはない。
徒歩圏内にあるのが悪い。夫を巻き込んだ散歩を兼ねる。


焼肉を食べたら陣痛がやってくる、というジンクス、陣クスに乗っかります。食べたいだけです。
この時期にもなるとやたら食べ物が胃に吸い込まれていきます。
個人差はあると思いますが私はこの39週でとてもとても食欲がわいてしまい食べまくりました。
別の日にピザも食べました。
この週に節分があったので恵方巻も食べました。
とはいえ海鮮系はさけてカツ巻とか食べたかな。
夫の職業の都合で恵方巻は絶対注文ノルマなので家族は普通に海鮮巻を食べていましたが、私は生んでから追加で食べれば良し。割り切ります。
正月の寿司もそうだった。生んでから食べれば良し!!(と思わないとやってられない)
食べれば食べるほど内臓を刺激して陣痛が起きればいいのに……そんなことばかり考えていました。
なんせ予定日が節分直後。いつでもこいやあ!!の姿勢です。
40週0日:出産予定日
生まれねえ
予定日なので健診があります。
体重+11㎏。一週間で1㎏増える。そりゃこんなに食べたら太る。
腹の子3160g。誤差の範囲です。
相変わらず内診グリグリは痛え!!!3度目なのに慣れない。
この日にようやく入院を40週3日、計画無痛分娩を40週4日で確定させます。
予定日に計画出産日が決まるんですね。
ようやく出産日がわかった所で、私のこの時の心はわりと穏やかなものでした。
つわりによる何もできない事で心を折られ、
数々のオタ活を諦め、
コロナ禍による自分の努力ではどうすることもできない環境の変化に諦め
ここまでくれば予定日に生まれないのも仕方ない、
入院日が決まっただけでも良いのでは、という呑気なメンタルへと進化することになりました。
ソフロロジーによる訓練もまあ少しはやってきたし、陣痛や出産の知識も頭に詰め込んでるし。
デカい腹の写真も撮った。
胎動は毎日元気。挨拶すればきちんと返ってくる。
準備は万端。
なんとかなる
好きな漫画、シャーマンキングの主人公だったそう言ってたじゃないですか。
この日の夜は「入院まであと3日くらいあるね~」と余裕ぶっこいて寝ます。
40週1日:高位破水、入院、陣痛開始
4:00
これ午後じゃないよ
早朝4時です。28時です。
寝てました。普通に寝てました。外暗いし。
突然目が覚めました。



尿漏れ!!
この年齢にしてふとんにおねしょは嫌だよ~~~~~~とガバリと起き上がり、まずは布団をチェック。
39週あたりから下着に夜用ナプキンを着用していたので布団は無事でした。
でも汚い話、夜尿ってさ、もっと量いっぱい出るよね。ナプキンでは補えない量のさ(多分)
起き上がってもなんかチョロチョロミリ単位であったかいの出てんのよ。
自分の意思と関係なく出てんのよ



にょ……破水!?
隣にいる夫を起こし伝えます。夫も飛び起きます。
速攻で産院に電話。状況を説明します。
まずは量が少ない為、破水かどうかを確認するので一度来院せよとの返答。
焦らずにゆっくり朝ごはん食べてからでもいいよ、というアドバイス付きでした。
なので言葉通りに普通に朝ごはんを食べ、着替え、ナプキンを変え、入院荷物を持ち、
念のため化粧はせずに、7時30分に夫の車で産院へ向かいます。
前日の卵膜剥離が効いたのかもしれませんねえ……
1日目 7:30
夫の車で来院するも、コロナ禍により夫とはここでお別れ。
もし破水ではなく帰宅の可能性も考えて車内待機してくれました。
そして夜間担当の方が診察してくれました。
結果
う~~~ん……よくわかりませんね……破水じゃないかも……



(NSTに繋がれながら)な、なんだって?
9時になったら産科医の先生が来るからそれまで待て、とのこと。
ではあなたは何者なんだ……助産師さんなのかな……
陣痛などの痛みはなし。
ずっとNSTに繋がれて暇だし、9時まで車内待機はかわいそうなので夫には一度帰宅を促し……(帰宅せずに近くのカフェで待っていたらしい)
スマホゲームやらTwitter(現X)やらやって時間を潰します。
スマホあれば1.5時間くらいマジで余裕で時間溶ける。
ずっとシャーマンキングのスマホゲームで遊んでる。Twitter仲間に「破水診察待機~」とかほざいてツイートしてる。


あ、ちなみに私のXブログアカウントはこれね フォロー感想お気軽にお待ちしております~
1日目:9:15頃
いつも外来診療して下さる先生が出社(?)朝から申し訳ないですねえ……
再度診察して頂き、高位破水を確認。入院確定です!
夫に入院報告をし、部屋に案内されます。ウチの産院はオール個室です。
私の部屋は4階。
分娩室、NST測定室、陣痛室、新生児室、ナースステーションは別階にありました。
基本はエレベーターで移動することになります。自力で(フラグ)
1日目:10:00
部屋に荷物を置いたら1時間ほどNST。
NST前には部屋の前の通路にある機械で血圧、体温を測定し、記名して提出するのが産院のルールだそうで、今後毎回測定することになります。
破水スタートなので感染症予防の点滴をつけてもらいます。
1日目:11:00
NSTが終わったら部屋に戻ります。
陣痛もなく、部屋に推しのぬいぐるみやアクスタを置き、
部屋の中の資料に目を通したり、部屋の中を確認したりします。
1日目:12:00
そして優雅に昼食がやってくる……
メシウマで選んだ産院なので洋食風のなんか豪華なお昼ご飯が出てきます。
(産院バレ防止の為写真は載せません。ごめんね)
ぼんやりとお腹の痛みがあり「陣痛始まったかな?」みたいな感覚がありますが、まだまだ余裕。
完全に旅行気分になっていますね。
この後の地獄を知らずに……
陣痛開始
1日目:14:00頃
なんか……なんかもやもやする……
陣痛が本格的に始まったようです。
ぼんやりと貧血と腹痛があるような感じ。まだ全然立って歩けます。
しかし時間の経過と共にだんだんとしんどくなるので横になっていようかなとベッドに横になるも逆にきつい
そんなことある?と椅子に腰かけ入院中の生活スケジュールをぼんやりと眺めています(文字は頭に入ってきません)
1日目:16:00~17:00
血圧、体温を部屋の前の機械で測定し、自力でNSTの部屋に移動します。
横になるときついので座っていました。
めちゃくちゃ痛い、というほどでもないのでここでソフロロジーの呼吸法の確認をしたりします。
付き添いの人がいないので終わり際に助産師さんからテニスボールを頂きます。
「しんどかったらこれ使ってね!」
(……どうやって……?)
多分コロナ前はパートナーに押してもらうやつだ。
しかし私は一人しかいない。
助産師さんも付きっ切りというわけにはいかない。
……とりあえず部屋に戻ります。
1日目:18:00
夕飯と同時に点滴の交換がありました。
一定間隔のしんどさはあるものの、出されたものは全て食う!無理にでも食う!の精神で三分の二は食べました。
だってローストビーフある
破水でなかなか生まれずに入院する例ってあまり多くないんですかね?一足お先に祝い膳を食べている気持ちになりましたが……
まあ陣痛がそこそこにしんどくなってきたので余裕はありません。でも食う。ローストビーフあるから。
(陣痛中だともう関係ないんだろうか……と思ったりもした。病院で出されたならいいだろと思った)
まあ夜間に全部吐いたんですけどね
陣痛のしんどさを例えるのに有名なのは「ハンマーで叩かれる」等色々ありますが
この時の私の場合は「生理痛×10倍」程度のものだと思います。
1日目:22:00
もうこの頃にはだいぶ出来上がっている陣痛が発生しています。
何時からなのかは忘れた…夕飯以降だと思うから19時くらいかなあ?そりゃ食べたものも出て来るわ
消灯など関係なくNSTの時間です。来やがれ!というナースコールがかかります。
もちろんエレベーターを使い自力で行きます。
とはいえ時間間隔が結構まばら。
5分間隔の時もあれば、3分間隔の時もあります。
やっぱり横になっているのは逆にしんどいので一時間以上は座ってたかな……
NSTの数値が100を越えると陣痛のピークが来ることにここで初めて気付くので、数値が60、70、80……と上がってくると
「オラ!来やがれオラァ!!」という強メンタルを引っ張り出し、呼吸を整えバトル体制に入ります。
数値で見ると備えができるの良いですね(しんどいことには変わらない)
NSTが終わって部屋に戻されても結局陣痛は続くので、陣痛VS俺の戦いは一晩中続くわけです。
陣痛の最中は息をできるだけ細く長く吐き続けるのがソフロロジー呼吸法。
なので私は一回の陣痛で息を吸うことなく吐き終えることができるか!?チャレンジに挑戦します
暇だったんです……しんどいけどそれしかやることがなかったんです……
勝ちたかったんです、陣痛に。
誰かが様子を見に来てくれるわけじゃないので、テニスボールをケツに敷いて胡坐をかく。
座禅のようだ。
まるで悟りを開いたかのようだ(嘘)
陣痛間隔カウントなるアプリなどを引っ張り出してみましたが、意識が朦朧としているのであんまりちゃんと測定できてる感覚はないです。
ただアレ、陣痛は長くても1分で終わるってソフロロジーの本に書いてあったんですけどォ
アレも嘘です。
なんか2分近く続いた陣痛もあったぞ!なんで数えたの!?暇だからだよ!!
どーりで呼吸バトルに勝てない訳だよ!!(笑……えない)
1日目:26:00
深夜の二時です。関係なくNSTに呼ばれます。
どうせ寝れないのでむしろ構ってくれやの姿勢です。
ちょっとでも痛い!とか言うと深夜勤務の助産師さんに「痛いと言う暇があったらソフロロジーの呼吸して!」と怒られます。



やってるが?!?!(# ゚Д゚)
たまたま数百回のうちの一回痛いって言っただけやぞ!!!!
こちとら何時からNST100オーバーの陣痛と数分おきに戦ってると思ってんだゴルァ!!
怒りすぎてその人の前で泣いた。
おもしろおかしく色々やってるし書いてるけどそれは自分の屈強メンタルを維持する為であって、実際は限界スレスレですわよッ!
点滴交換をしてもらい、内診グリグリ卵膜剥離。もう内診グリグリ痛くない
ってか陣痛のが痛い。
子宮口3cm。こんなに耐えて3cm。
深夜の3時。
銀河鉄道スリースリー
夫もいない。孤独の陣痛。
そりゃ泣くわ ゆるしてちょ。
40週2日:フルタイム勤務で陣痛促進剤!
2日目:8:00
朝チュン(徹夜)
太陽も昇りまずが陣痛とバトってるので全くどうでも良かったです。
朝のNSTです。
生まれると思ったのでしょうね、朝ごはんはありませんでした(食えないのでいらん)
ここから陣痛室に移動して、日勤の助産師さん(天使のように優しい)にあなたのベッドはここよ~と誘導され、
常にNSTにつながれっぱなしで陣痛促進剤を投入されます。
一時間おきに薬の量を増やすスケジュールだそうです。
もうどんどん増やしてくれや、どんなに痛くても構わん。思う存分やってくれ
はよ終わらせたい。(徹夜&陣痛でテンションがおかしい)
2日目:12:00
昼食なし。内診グリグリ。もうどうでも良い。
子宮口4cm。前日からこんだけやって4cm。
入院から24時間経過してるよね???という疑問が脳裏を過ぎるが、思ってても変わらないのが現実です。
うっかりしてたが水分補給もトイレも声をかけられるまで忘れていましたね……
入院中の水分補給といえばペットボトルにセットできるストロータイプの物がオススメときいて準備していましたが、
私は寝ているよりもずっと座っている事の方が長かったのであまり必要なかった気がします。
もちろんテニスボールはケツに敷きっぱなしです。私の基本姿勢になってきた。
スマホとか見てていいんだよと言いますがそんな余裕はなかった……
この私が、Twitter廃人の私が、スマホを放棄している。
2日目:13:00
促進剤を増量させるとたしかに陣痛間隔が1分おきと短くなり、NST数値も130オーバーとか新記録が出ているので「進んでる」という自覚が芽生えます。
というか今までが微弱陣痛だったってことかね(説明が一切ないのでよくわからない)(聞く余裕もない)
このあたりから破水による変化が明確に出てきて、
羊水が少なくなってきてるんでしょうね、
赤子のシルエットがなんとなく腹の上からわかるようになってきました。
赤子が左側に寄ってるんですよ。腹の右側すっからかんなの
陣痛中でも胎動があるよとは知識として知っていますが、陣痛に必死で胎動の感覚はまったくなかったです。
破水だからチョロチョロ水は出てきているけど、だんだん出血に近い色に変わっていったことにも気づきました。
もしかしたら昨晩からそうだったのかもしれません。でも気付きませんでした。
呼吸バトルは永遠に続きます。よくやったよね。
2日目:18:00
内診グリグリ。子宮口5~6cmと言ったところ。もうそんな予感はしていた。希望なんて持つだけ無駄だ。
ここで一旦陣痛促進剤は止めるそうです。
ああ、日勤の先生や助産師さんが定時なんですね、お疲れ様です。
促進剤を止めると陣痛間隔が3~5分に戻ります。だいぶ楽にはなったが……(楽ではないが……)
昨夜と変わらないんだなあ、意味がなかったんだなあと思うと悲しくなりましたね。
忘れてましたが無痛分娩を希望しており、通常だったら子宮口5cm以上になったら無痛の麻酔を投入するような流れになっているそうですが、
私の場合は麻酔を投入すると陣痛が弱まる可能性があり、現地点ではまだ麻酔を入れられない、とのこと。
無痛分娩ってさあ、全然無痛じゃねえよお
部屋に戻ると夕飯が支給されます。昨晩吐いたと伝えるも「吐いてでも食え」と医師に言われるので
ちょっと食べて、吐きます。
2日目:22:00
夜間のNSTです。
陣痛間隔が3~5分のまま。昨夜と変わらず。
お腹の子は大丈夫なんだろうか……と心配になったりもします。
数値100以上の陣痛間隔が数字を見ずに体感でわかってきたので、ずっと続いてるんだなあと自覚しながら呼吸法を維持して耐えます。
徹夜しているので少しでも寝た方がいいよとも言われますがそんな余裕も睡魔もなく。
2日目:24:00~
部屋に戻っても結局状況は変わらず。
破水による出血によって病院着やシーツやテニスボールが汚れていても気にしている余裕もなく。
お腹痛いな、二日出てないしそろそろ排便かなと思って何度か床を這ってトイレに行くも出ず(多分これが「いきみたい」感覚だったのだと思う)
一夜漬けのように無理矢理YouTube開いて安産体操を流してみたり
いつまでたっても出てこない子に対して怒りがこみ上げ「いい加減にしろ!」と怒鳴って上から腹を押してみたり
夫からLINEが来ても文字を打つ余裕もなく。
泣いてみたり。
どう?これがコロナ禍、46時間35分孤独出産の現実よ。
もっと崇め奉ってほしいわね。
40週3日:出さなきゃいけないらしい
夜中に薄っすらと、陣痛の痛みは引き続き3分おきで進むまま、
寝てるのか起きてるのかすらも曖昧で、意識が朦朧としたまま、
なんとなくぼんやりとかけていたソフロロジーの音楽リピート再生で垂れ流しにしたまま、
朝となった。
3日目:7:00
……トイレに行こう
起き上がった途端に大量の水分、というか薄い血液が流れて来た。
昨日だろうか、陣痛促進剤を打っていた日中に助産師さんがいつの間にか変えてくれた気がする産褥パットがかろうじて水分を受け止めていたが、今にも床に零れ落ちそうな程重くなっている。
これは多分、完全破水、と、ぼーっとした頭で思いながら、
ナースコールをかけた
一日目と同じ、例の厳しめの助産師さんが来た。
まだ夜勤担当の方なのか……と思った矢先に、手早く破水状況を見てくれる助産師さん。
「分娩台に移動しましょう。血圧と体温を測って来てください」
自力で。
ヨボヨボと普段の5分の1の歩行スピードで移動していきます。
こうしている間にもダバダバと破水しているので産褥パットから漏れないように歩いてます。
上の血圧132、体温38℃
昨日まではなかった異常値が出ていた。(普段の血圧は100を切ることが多い低血圧気味)
発熱しているが陣痛に意識を持っていかれており自覚症状はない。
エレベーターに乗る際、乗り合わせた他のママさんと遭遇し、励まされ、分娩室へと向かった。
分娩台の上に登る。陣痛は続く。
無痛分娩の準備に取り掛かってくれる助産師さん。
なんとなく待機時間が長い気がする。



あ、これ、9時まで待たされるやつだ、多分
入院初日の事を思い出していた。
夜勤担当では対応できない領域なのかもしれないと思った。
助産師さんが無痛分娩麻酔打てるわけないもんな。待機だよな。
麻酔なんて打たなくても普通に生めるしな。
ってかやっぱマスク着用のままなんだな、とここで思った。コロナ禍なので。
このあたりから時計は見ていない。
いよいよ出産
わらわらと医師がやってくる。医師二名、助産師三名、あと院長かな。なんか多いな。
9時なんだろうなあ、多分、と思った。
助産師さんに導尿され(めっちゃ出た。起床時からトイレ行くの忘れてたってか行く余裕なかった)
院長により無痛分娩麻酔が打たれる。
背中が痛い(というか背中を丸める為に押さえる手が痛い)けど陣痛のが痛いので気にならない。
「破水から48時間経過してる、感染症にかかっているかもしれない」
「今日中に生むよ、いきんでいいよ」
なんとなくそんなことを言っていた気がする。
いつの間に子宮口全開になっていたのか、というか全開しないと麻酔打ってくれない程微弱陣痛だったのか
その辺の説明はないし、聞く力もない。
そして麻酔が効かない
痛かったら押して麻酔追加するボタンあるじゃないですか、アレ連打しても意味ない。
全く効いてない。
アレレ~~と院長、麻酔の種類を変更。
直接注射打ってた。しばらくするとこっちの方が効いた。
下半身の感覚がなくなっていく。
膝が立たない。
なんか陣痛が消えた
やっと消えた。
丸二日戦ってきたあの陣痛が消えた。



しゃべれる
普通に話す事ができる。
医師に「おはようございます。よろしくお願いいたします」とか言える。
麻酔が効いたとわかった途端に股になんか機械が入る。
「いきんでいいよ~!!」



ぐええええええええオエッ
めっちゃ医師に腹を押される。
とんでもない力で押される。
ソフロロジー?呼吸?そんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ
自分の力で産む?いきむ?お腹の赤ちゃんと協力してお産を進める?
そんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ、ってかできねえ
股は痛くないがただただ腹を押され!グエグエオエオエ
そして!
3日目:11:30頃


おめでとうございます!
元気なおんなのこです!
身長3250g、吸引分娩、異常なし!
最初は肩脱臼してるかもとか、胎便が出ちゃったとか色々ありましたが、最終的には問題なく元気だそうで。



よかったぁあああ……
が第一声だったと思います。
全てから解放されて良かった、みたいな意味もあります。
その後に「重ッ」とか「人間……」「これが…腹の中に…」とか色々な感情が出てきました。
「かわいい」というよりも「いのち……」みたいな……
胎盤が見たいと予め言っておいた気がしましたが、色々大変だったのでスルーされました。
麻酔が効いてきたあたりで第三破水(って院長が言ってた)、会陰切開されていたのでそれも処置され
「その身長でこのデカい子生んだの、そりゃなかなか出てこれないよ~」
とも言われたので、やっぱり低身長はリスキーですし、
私も午前中に生まれなかったら緊急帝王切開の可能性はあったかもしれないですね……
吸引分娩とはいえ下から出て来た我が子、すごいのでは、と今なら思います。
夫にビデオ電話を繋ぎ報告しますが何言ったか覚えてません。
そして麻酔が切れるまではそのまま横になって待っています。
真横にはめちゃくちゃ泣いているちいさき人間がいますが、すぐに眠ってしまったよう。
私もある程度の写真撮影を終え、そのまま分娩台の上で寝てしまいました。
分娩時間46時間35分
だって二徹だもん♪
まあすぐ起こされるのですが。
出産後のあれこれ
3日目:13:00頃
麻酔がまだ左足にのみ残りますが、昼食を食べても良いとのことで、分娩台の上で食べました。
この巨大クロワッサンを!分娩台の上で!?(写真撮ってない、ごめん)
分娩台が汚れそうな気配しかありませんし、生んだ直後であまり食べられませんでしたが、美味しかった記憶はあります。
赤ちゃんはお向かいの別のベッドに移動させられていました。でも目に見える所にいるので動画を撮りつつ……
3日目:14:00頃
麻酔が完全に切れたことを確認し、赤子は新生児室へ。
助産師さんから今日のスケジュールを説明されます。
トイレに行きたくなったらナースコールを押す事、とか色々一通り説明を受け、一人で部屋に戻ります
戻ったはいいけど部屋が戦場のまま……
でももう知った事ではない。寝る
極限に眠い。二徹だもん♪
3日目:16:00頃
助産師さんのナースコールで起こされる。
「トイレ行きましたか~~」
忘れてた。
完全に意識がなかった。
トイレ行ったらちゃんと出たのでOK頂き、便も出たら教えてね~など諸々明日以降の説明を受けます。
赤子のお世話は翌日の朝から開始だそうで、初乳も翌日でいいらしい。
そしてまた気絶。
3日目:19:00頃
夕飯が支給される、というか起きるの待ってたらしい。ごめん。
昼よりはたくさん食べられたと思う。というか完食したと思う。
お腹にはもう何もないはずなのにまだ腹が出ている。
まだ怖いのでうつぶせでは眠れない。
あと会陰切開した股は常に痛い。退院後も痛い。
悪露が出るので産褥パットが手放せない。
破水スタートなので陣痛中から産褥パットしてました。
なので5枚1パックでは足りませんでしたので、結局産院で買い足しました。
破水スタートの方は2パックは持参しても良かったのかな……と思いますが、丸二日も陣痛に苦しむ妊婦は少数派だと思いますし、こればかりは結果論でしかないのであまり神経質に準備しなくてもいいのかなと思ったりします。
私は一度経験しているので次回も同じになる可能性がありますから……2パック持ち込みます。
今はこんな便利なのもある。次回は持ち込んでみようかな。
次回予告:後日談、入院合宿編!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
次回からは新キャラの娘が加わり(言い方)入院中の様子をお話しできたらと思います。
研修合宿か?というタイトなスケジュールをこなしますが、まあやっと会えたお腹の子。
超ベリーベリーキュート産後ハイになっていてもう誰にも止められない!もっと世話させろ!!というマタニティーブルーの躁モードに全振りした様子をお届けします。
入院中何をするの?持ち物は何を用意すればよかったの?という方の参考になれば幸いです。
次回
執筆中、ちょっと待ってね!
今回生まれた子が3歳になっている第二子妊娠レポも現在進行形で執筆中!(2025年11月現在、妊娠20週です)


おもしろいな、同情するぜって方は下の虹色のバナーから出産祝い投げ銭お願いします!
名前伏せたければ「匿名」とかコメントも一言でもOKです。


